日本版MaaSと電動キックボード
ご存知でしょうか、「日本版MaaS」という言葉を。「Mobility as a Service」の略称で、マースと呼ばれ、フィンランドから誕生したスマホ1つであらゆる交通手段をアプリで連携できるシームレスな社会サービスのことを言います。
JR東日本のSuicaは2034年までに改札でタッチせずに乗車・降車できるできるの実現など、2025年秋にはSuicaが2万円以上使えるようになり、個人間送金できるようになるなど今後も主要交通機関に関わるアップデートが期待されています。
そんな期待が高まる日本版MaaSの中でも、電動キックボードは都市・地方が抱える交通サービスの諸課題を解決するスマートモビリティの実現に向けた手段の一つとして注目を集めています。
2023年7月1日から、日本では電動キックボードに関する新たな交通ルールが施行されています。これまで原付バイク扱いだった電動キックボードに新たな区分が設けられました。
一定の基準を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」として分類され、16歳以上であれば運転免許なしでの運転が可能です。
特定小型原動機付自転車の基準
- 車体の大きさ: 長さ190cm以下、幅60cm以下
- 原動機の出力: 定格出力が0.60Kw以下の電動機
- 最高速度: 時速20km/hを超えない構造
- 速度設定: 走行中に最高速度の設定を変更できないこと
- 変速機構: オートマチック・トランスミッション(AT)であること
- 表示灯: 最高速度表示灯(緑色で点灯または点滅するもの)が備えられていること
運転時の主な交通ルール
- 年齢制限: 16歳未満の運転は禁止されています。
- 飲酒運転: 厳しく禁止されており、違反者には重い罰則が科せられます。
- 二人乗り: 禁止されています。
- 通行場所: 原則として車道の左側端を通行しますが、特定の条件下では歩道の通行も認められています。
- ヘルメット着用: 努力義務とされていますが、安全のために着用が推奨されています。
電動キックボードの利用者による交通ルール違反が増加しているとの報告もあります。 安全に利用するためには、これらのルールを遵守することが重要です。
特定小型原動機付自転車の主な交通ルール 詳しくはこちら
政府広報オンライン:電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202306/2.html